ニートと呼ばれた男
ニート期間が既に3ヶ月ほどある。
曲がりなりにも大学生なので履歴書上は大学生であるものの、職歴だけをピックアップしたら紛れもない空白期間である。
職が見つからなかったとも言える。面接に落ちまくっていた期間で、実際にダラダラできていたかと言われるとさほどニートではなかったように思う。
これは、チラシの配布のバイトでもそうなのだが、人から受け取られない(=採用されない)とわかっていながらも、配り続ける(=面接に行き続ける)というのは常に心との戦いなのだ。
通信制大学のよくない所は基本的には仕事がある前提なので大学生という立場に甘んじることができないことだ。これは当然のことではあるが。
自分でも大学生であるということを忘れているときさえある。
大学生とも言い切れず、会社員とも言い切れず…。もしかしたら今現在アイデンティティクライシスの真っ只中なのかも知れない。
頭ではもう何にもなれないことを理解しておきながらも、もがき続ける体がいる。定職に憧れを抱きながらも、なんとなくそんな働き方は向いていないんだろうなということをわかっている。
人生は悩ましいので、多少の空白期間があったところで見逃しておくれよと今日も希うのだ。